ココナッツオイルだけヤシ油?

手作り石けん

石けんのパッケージには法律で定められているとおりに原料名を書かなければなりません。

石けん作りには欠かせないパームオイルを「パーム油」、ココナッツオイルを「ヤシ油」と書くことに関して、私は疑問を持っています。

パームオイルが採れるのはアブラヤシ、ココナッツオイルが採れるのはココヤシです。これらはヤシ目ヤシ科に属する植物です。ヤシ科には非常に多くの種類があります。パームオイルもココナッツオイルも、両方ともヤシのオイルなんだから、ココナッツオイルだけ「ヤシ油」と表記するのは何だかヘンです。

ややこしいことに英語ではヤシ類をざっくり「palm」と呼ぶそうです。英語圏でもあまり厳密に区別されていないと思われます。パームオイルは「アブラヤシ油」、ココナッツオイルを「ココヤシ油」と表記するのが正しいのでは。

マレーシアの海岸にて。ココヤシは至るところで見られます。

日本人のイメージする「ヤシの木」はココヤシなのではないかと思います。日本では沖縄以外では見られません。ココヤシを見ると、「南国に来たな!」と感じます。

ココヤシの実(ココナッツ)。硬くて結構重い。

ココナッツは恐ろしく硬く、ナタでガツンガツンとやらないと割れません。ココナッツが地上に落ちてくるときに頭に当たると死ぬと言われています。しかし、うまい具合に人をよけるとも聞きました(本当に?!)。ちなみに、マレー語でココヤシを「kelapa」、頭を「kepala」と言います。間違えやすいので注意が必要。

このココナッツの実を割ると、中には透明な液体のココナッツジュースが入っています。美味しいとはいいがたいのですが、まずくて飲めないというほどでもありません。ストローを指してすぐに飲める状態で、よく路上で売られています。

かたい殻の内側には薄くて白い胚乳の層があります。柔らかくてスプーンですくうことができます。シャキシャキした食感です。ココナッツミルクは、この白い部分を削って絞って作られます。ココナッツミルクは東南アジアの料理には欠かせません。マレーシアの麺料理のラクサや国民食ナシルマは、ココナッツがないと成り立ちません。

ココナッツオイルも同様にこの白い胚乳から作られるということですが、残念ながらその加工過程を見たことはありません。

「ココナッツオイルは体に良い」とうことで一時期ブームになりましたが、一方で体に悪いという話もあります。どちらなんでしょうね?いずれにしろ、和食とは相性が良くないので、私は日本ではほとんど食べません。

石けんにココナッツオイルを多く配合すると、泡立ちが良い白い石けんができます。一方、配合する割合が多くなると、肌への刺激が強くなります。バリ島で売られている石けんはココナッツオイルの割合が高いのか、真っ白くて泡立ちが良いものが多いです。私はオイリー肌なのでちょうど良いのですが、敏感肌の方には合わないかもしれません。

ココナッツの殻は繊維質で、バリ島では燃料として使われると聞きました。薪のようなものですね。マレーシアでは都市部では燃料として使っているのを見たことがありません。カンポン(農村部)では使うのかな?

このように、東南アジアではココヤシは余すことなく使われる生活必需品なのです。日本で竹を様々な用途に使うことに似ています。

パームオイルについても、いろいろ書きたいことがありますが、それはまた次回に。

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